9.15.2012

なぜ大麻が禁止されたか




*麻について
風砂子:
大麻っていうのは麻なんですよね。まぁいくつかの種類があるけど。
日本でも、世界中でも何千年にも渡って資源として使われてきたもので。
その中の一部がTHCっていう幻覚剤みたいなものをふくんでいるんだけど。
それ全然含んでないものもあって、日本なんかほんとに雑草のように生えていたらしいんですよね。
神道のいろんなお祭りなんかにも、燃したりね、食べ物、オイル、それから縄、縄を作るのにすごい重要なもので…
紙も作り出したりね。そうやってずーっと使われてきたんですよね。
で、アメリカで最初にそれを禁止したのが1937年。
アメリカでも最初の憲法の下書きは麻で作った紙に書かれたっていうのも伝わっているんですよね。
*資源としての麻を禁止した理由
テレグラフがいろんな本の屋台があって、そこでこの「THE EMPEROR WEARS NO CLOTHES」っていう本を見つけたんですよね。
そこでアメリカの麻の歴史を学んだんだけど。
わたしは最初は日本で麻が禁止されたのは多分明治時代になって、
いわゆる西洋文明が入ってきたころかな、なんてなんとなく、
そんなに真剣に考えてたわけでもないけど、何となく考えてたのね。
でもわたしが子供の頃には、佃煮なんかに麻の実がいっぱい入ってて。 
麻っていうのはほんとに生活の一部だったのね。 
ところがそれをアメリカが1937年に禁止したわけ。
そのときにマリワナっていう言葉を使い出してね。
いわゆる、ドラッグ、麻薬のマリワナっていうのをありとあらゆる種類の麻に使ってね。
その頃はね、まだニューヨークに麻を吸うカフェが一杯あったらしいんだけど、
主にやってる人っていうのはジャズミュージシャンとかアフリカ系メキシコ系の人とかが多くて。
それを理由にね、麻薬的な要素の無い麻まで全部禁止したんですよ。
それにおおきな役割を果たしのがハースト、新聞王と言われているね、
ハーストがマリワナは、麻は、ヘンプは、こういう黒人達にドラックとして使われているというのを理由に禁止したらしいんですけど。
ちょうどその頃、化学繊維、化学薬品、そういうものがずっと出だしてきて。
それから紙ね、木を使った紙、そういう産業が発達してきて。
そのためにこの麻のね…
一年草だから、すごい収穫があるわけ。毎年収穫ができるらしいの。 
だけどそれをね、そういう自然の資源を禁止してしまったっていうのをこの本で学んでね。
まだわたしもお布団屋をやっているときに、ここの寝具がね、お布団から掛け布団から枕まで、全部化学繊維で煮詰められてて。
皮もそうだっていうのにすごいショックだったんですよね。
そうしてこの本を読んで、ああこういう風にこのアメリカの経済発展が行われてきたんだってやっとはっきりわかったんです。
マリワナという幻覚剤を含んだ、そういう要素を含んだヘンプを禁止するために、資源として全然毒でも何でも無いものを禁止してしまうっていうね。
このアメリカ、まぁアメリカだけじゃない欧米かもしれないけど、最初に禁止したのはアメリカなんだから。 
でそうやって世界中で禁止して。
日本ではもうほんとに雑草のように生えてたこのマリワナを、日本で禁止したのも第二次大戦後の占領軍だったんですよ。
それもここで学んだの。

0 件のコメント:

コメントを投稿